賢い住まい探し 2

それでは、前回で分けた

賢い住まい探しの1番目のセグメント
1. 人気の沿線(駅)・地域で探す
2. 人気地域の周辺で探す

賢い住まい探しの2番目のセグメント
1. 永住指向
2. 永住指向ではない

賢い住まい探しの3番目のセグメント
1. 一戸建て派
2. マンション派

上記の組み合わせで「賢い住まい探し」を考えて行くことにしましょう。
今回は一番厄介な家探しと言ってもよい組み合わせです。

こんにちは、佐海です。

なかなか無いものを探すと言う事ほど、厄介なものはありません。
それが住まいともなればなおさらです。

「人気の沿線(駅)・地域で探す」+「永住指向」+「一戸建て」=希少価値=高額物件
と言う事になって来ます。

みなさん「お金に糸目は付けない」と言いたいところでしょうが、現実にはみなさん予算を決めて探される訳ですが、前回の内容を思い出してください

その際に、価格とスペックが影響して来る訳で、価格・場所・スペックは常に悩ましい三角関係となります。
同じ場所で探す場合、価格(予算)が高くなるほど、スペックの選択肢も増え、三角形が大きくなり、逆に価格(予算)が少なくなればスペックの選択肢は限定され、三角形が小さくなるイメージです。
と言う訳で、潤沢な予算であれば物件の選択肢もあるのですが、予算が少なければ当然に限られた選択肢しかないと言う事になります。

例えば
人気地域・最寄り駅から徒歩10分以内・築10年以内・敷地面積100㎡以上・建物面積100㎡以上・4LDK・車庫付きの中古一戸建てが予算¥3,000万円以内(絶対条件)で欲しいと言った場合です。

上記の希望条件の相場が¥3,800万円だとした場合、この方の選択肢としてはとても小さな三角形となります。
探す地域が人気地域で、予算が¥3,000万円(絶対条件)なので、後はスペックを妥協するしかないのです。

すなわち、最寄り駅から徒歩・築年数・広さ(面積)・間取を妥協するしかないのです。

しかし、この条件の中でも譲れない条件が有った場合、例えば、家族構成を考えた場合、広さ(面積)・間取は妥協できないとなると、残りは最寄り駅から徒歩・築年数を妥協するしかない訳です。

結果、人気地域の最寄り駅からは遠く、築年数も古年となる訳ですが、そのような物件は既に人気地域からは離れており、永住できる物件ではなく本末転倒となる訳です。

もはや何のために人気地域で永住したい家を探しているのか訳が分かりません。
要するに、無いものねだりと言う事です。

それほど、人気地域の一戸建てを買うのは難しいと言う事を承知で探さなければ、無いものを探していたと言うことになり時間のロスになります。

これは決して笑い話ではなく実務でも実際よくあるケースです。

つづく

まとめ

・人気地域での家探しはやっかい
・人気地域での家探しは予算に余裕をもちましょう
・人気地域での家探しは無いものねだりになりがち

賢い住まい探し 1

「賢い住まい探し」と言っても、みなさん個々探されている希望条件も違いますし、条件に合った候補物件が、早々にたくさん有る訳でもないと思いますので、みなさんの希望条件をいくつかのセグメントに分けて考えてみたいと思います。

こんにちは、佐海です。

このブログで過去何度かお話ししましたように住宅の相場は、価格(予算)・場所(所在地)・スペックで成り立っています。

価格(予算)については、みなさんの現状の経済的な環境からご判断いただくしかないのですが、所在地については住みたい場所が明確に決まっている方もいらっしゃるとは思いますが、決まっていない方の多くは、現在の自分及び家族の生活環境を考慮に入れて探す場所を沿線(駅)または地域で決め、絞っていくことになります。

その際に、価格とスペックが影響して来る訳で、価格・場所・スペックは常に悩ましい三角関係となります。

同じ場所で探す場合、価格(予算)が高くなるほど、スペックの選択肢も増え、三角形が大きくなり、逆に価格(予算)が少なくなればスペックの選択肢は限定され、三角形が小さくなるイメージです。

つまり、人気のある沿線(駅)や場所は当然に価格が高くなるのは言うまでもないのですが、このような場所の共通点は大きく分けて二つ有るのではと考えます。

一つ目は、ステータス性が高い
二つ目は、資産性が高い

この二つの要因を併せ持つ場所は、とてもレアな場所であると言うことになります。 なので、住宅地としての環境が良く、利便性も良いために資産性が高く人気の地域となり相場が高くなると言う事です。

確かに、このような地域で住めると言うのは、だれしも憧れ羨ましい限りではありますが、もう少し冷静に見るとこの様な地域は、地価が高い分けで店舗の賃料も高いため同じ商品を売る場合も高くなり、物価が高くなります。また、固定資産税も当然に高い傾向にあります。

要するに、生活の維持費が高いわけで、その生活コストと人気地域の周辺地域での生活コストとを正確に比べてみれば相当なコスト高になっています。(正確に対比した資料はありませんが、今後明確にして行けたらと考えています。)

前置きが少々長くなってしまいましたが

賢い住まい探しの1番目のセグメント

1. 人気の沿線(駅)・地域で探す
2. 人気地域の周辺で探す

この選択に影響するのは、永住する予定か否かです。
永住指向の方は、断然 2. 人気地域の周辺で探すがお薦めです。また、永住指向の方は、一戸建て住宅を前提に住まいを探されている方が多いと考えており、そもそも人気地域での一戸建て住宅の供給は限られており、希望条件に合う物件に巡り合うのは至難の業で、確率的には低いと言わざるをえません。

賢い住まい探しの2番目のセグメント

1. 永住指向
2. 永住指向ではない

賢い住まい探しの3番目のセグメント

1. 一戸建て派
2. マンション派

人気地域の周辺で探す。をお薦めする理由

1. 一戸建て住宅を前提に住まいを探されている方が多い
2. 人気地域での一戸建て住宅の供給は限られており、希望条件に合う物件に巡り合うのは至難の業で、確率的には低い
3. 物件の選択肢が多い
4. 一戸建て住宅のメンテナンスはすべて自己管理となりメンテナンス費用を予め考慮に入れておく必要がある
5. 生活コストが少なく済む

以上のような理由から、永住指向であれば資産性に拘る必要はないのと、人気地域の周辺であれば、資産性も極端に落ちるとは考えられないので、現状の自分と家族の環境を考慮に入れ冷静に判断し多くの選択肢から物件を選んだ方が賢いと言えます。ただし、どの程度の周辺であるかはみなさんの感覚に委ねられます。

反対に永住指向でない方はマンションを探す方が多いようで、換金性を考えて資産性が高く、人気地域で選ぶが正解かも知れませんが、選択肢が少なくなるのは否めません。
つづく

まとめ

・賢い住まい探しの1番目のセグメント
人気の沿線(駅)・地域で探すか人気地域の周辺で探すかです。

・賢い住まい探しの2番目のセグメント
永住指向か否か

・賢い住まい探しの3番目のセグメント
一戸建て派かマンション派か

住宅流通市場の緊急の課題

2013年住宅・土地統計調査によると、日本の住宅総数は世帯数より約16%多く、量としては十分足りているそうです。これから後、人口の5%を占める団塊の世代が後期高齢者となる「2025年問題」は、大量相続時代を迎えるため、団塊世代の大量の持ち家は空き家になるか、中古住宅市場に大量に供給されるかです。

こんにちは、佐海です。

住宅は基本的に需要と供給のバランスで成り立っています。在庫が沢山あると、購入者側は安く住宅を購入できるメリットがあります。

しかし、所有者側は同じエリアで競合する物件が増え続けた場合、全体として資産価値が低下するデメリットがあります。

国立社会保障・人口問題研究所によると、住宅に関する指標となる世帯数は19年ごろをピークに減少に転じると予測されています。中長期的に見て、住宅需要が縮小に向かう折り返し地点であると言える。

それでは、今後の住宅流通市場には、何が必要でしょうか。
第1に、これ以上、住宅数と居住地の総量を増やさないことです。
第2に、既存住宅(持ち家・空き家)の活用や流通が一般化した住宅市場へと転換することです。
第3に、住宅を「使う」ためのビジネスモデルの構築です。

このような取り組みを官民共同で早急に展開していくことが必須であると同時に、住宅の質を確保するためにメンテナンスに力を入れる私たち自身の習慣・文化への変革が必要です。私たちの住宅に対する考え方を変えていく必要があります。

国の住宅政策もストック(既存)重視に転換しており、中古住宅の流通促進や空き家の転用を促すための建築基準法の緩和など様々な施策が展開されています。

国土交通省は既存住宅市場の今後の具体的な施策として、既存住宅に「履歴書」を付け流通の促進を図ろうとしています。

国土交通省では不動産物件に公的なIDを付与し、「履歴書」のように取引実績を集約する仕組みをつくる計画があります。

この方法は、アメリカでは既に随分前に整備され有効に活用されています。対象物件の過去の成約価格の推移やリフォーム実績の有無などを一覧できるようにし、市場の透明性を高めることで中古住宅の流通を促す。物件単位の細かな情報を蓄積することで、不動産統計を高度化する狙いもあるようです。

具体的な方法は、宅地建物取引業者が使う「REINS(レインズ)」と呼ばれる公的な情報仲介サービスの登録物件にIDを付与、IDによって同一物件のものだと認識された過去の取引履歴を集約すると言う方法です。

レインズには17年度に約160万件の新規売却物件が登録されています。これまでは不動産物件に関する詳細な取引履歴を把握するには、登記簿をたどったり以前の所有者に直接問い合わせたりするなど膨大な手間がかかりました。不動産IDが普及すれば、物件単位の価格推移を容易に把握できるようになります。地域や条件を限定するなど、より詳細な不動産市況の推移を統計化しやすくなることでしょう。

まとめ

・「住宅過剰」で空き家や中古在庫が急増中
・これ以上、住宅数と居住地の総量を増やさないこと
・近い将来、不動産物件に公的なIDを付与し、「履歴書」が付けられるように

営業担当者の心の内・住まい売却編 第4回

こんにちは、佐海です。

売主は、購入を検討されている買主も高い買い物はしたくないので一生懸命勉強していますから、まずは土俵に乗っていただく位の売出し価格を冷静に見極める事が非常に大事になってきます。

特に「買い替え」などの期限付きの売却動機の売主の場合、長期間の売却活動は極度のストレスを伴い、短期での取引成立は売却価格の多少の差以上の価値があります。

それでは・・・。

営業担当者の心の声(昨日の案内でA氏は、私の直接のお客さんで、B氏は〇〇〇不動産のお客さんなので、絶対にA氏に買っていただき両手取引で行きたいものだ・・・!さあ、頑張るぞ!。)

(中略、以下は電話でのやり取り)

不動産会社の担当者「〇〇不動産の〇〇です。昨日は、内覧ご苦労様でした。いかがでしたか、事前にご説明させていただきましたようにとても綺麗にお住まいのお部屋だと思うのですがあのお部屋ならほとんどリフォームする必要もないので予算内で十分いけますし、当初お探しの物件よりも築年数も築浅となります。」

買主(奥様)「はい、私もとても良い物件だと思っています。」

不動産会社の担当者「では、購入条件を所定の書面にご記入いただけましたら早速、交渉に当たらせていただきますがいかがでしょうか?」

買主(奥様)「実は、主人が本日から海外出張で、戻りが週明けの月曜日になるもので、それまでは勝手な事は出来ないんです。」

不動産会社の担当者「えへ!!そうなんですかご主人は何ておっしゃってました!?」

 

営業担当者の心の声(おいおい、これはまずいパターンだ・・・。どうしよう!)

 

買主(奥様)「主人もとても気に入ってたようでしたが、仕事が忙しくバタバタとしてましたのであまり話ができてないんです。立体駐車場の高さの件と、後二、三点確認したいことがあると言ってました。」

不動産会社の担当者「そうですか・・・。先にお話ししてましたように、今週の土曜日から売り出し価格を正式に下げますので、すぐに買主が付いてしまうと思いますので、なんとか奥様の一存と言うわけにはいきませんか!?。」

買主(奥様)「そんなことしたら主人に叱られます。」

不動産会社の担当者「分かりました。それでは、来週の火曜日までにお返事ください。それまでは、交渉中と言うことにしておきますので必ずお返事いただけますか!。」

買主(奥様)「そうしていただけましたら助かります。必ず火曜日の日にお返事させていただきます。」

 

(中略:その後 先日のもう一方の案内の〇〇〇不動産の担当者より買付証明書が届きます)

不動産会社の担当者「火曜日までにハッキリしますので、二番手と言うことでお願いします。」

営業担当者の心の声(冗談じゃない、こちらのお客さんで決めさせてもらいます)

(中略:そして火曜日となりました。)

不動産会社の担当者「もしもし、〇〇不動産の〇〇ですが」

買主(奥様)「はい、お世話になってます。」

不動産会社の担当者「ご主人さんとお話ししていただけましたか?」

買主(奥様)「すみません。主人の出張が長引きまだ帰宅しておらず、話できてないんです。一度、連絡があったので少し話したのですが、とにかく帰ってからとのことです。」

営業担当者の心の声(そんなあ・・・神様助けてください。)

その後、この物件は二番手の買主の手に渡ったのは言うまでもありません。
買主は、不動産会社の担当者が思っているほど敏感には反応してくれないのが常です。

今回の場合、不動産会社の担当者が、案内物件の希少性を率直に事前に、買主に伝えていなかったことが致命傷でした。

不動産会社の担当者と買主の情報の非対称性が凶と出たケースです。

終わり

まとめ

・「買い替え」などの期限付きの売却動機の売主の場合、長期間の売却活動は極度のストレスを伴い、短期での取引成立は売却価格の多少の差以上の価値があります。

・不動産会社の担当者と買主の情報の非対称性は問題